小説・陽光に包まれて
□魂のきらめき
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本来は、違法な薬物と知らなくても「ハイになれる効能」を知って服用した場合も、犯罪になります。
お話の中では、彼らは許されていますが
そのあたりは、物語であると思ってお読み下さいますようにお願いします。
ちゅん太
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「百年に1度の不況と言われる中、残念な事に採用を取り消された君たちに、今日はどうしても聴いて貰いたい事があって、特別講義をさせて頂く事にしました。」
次の日から、宗像教授の特別講義が始まった。
あの後、学長と全教授と警察との話し合いにより、処分と今後の対策が話し合われ、亜依子達の親も呼び出された。
薬物入りと知らなかったとは言え、それ相応の刑を受ける事になり、愛子達自身ショックを受けていた。
でも、更正の道を断つ事を拒んだ宗像教授の働きかけで、退学処分にはならず、出所後は、復学して卒業まで教授達の自宅に住み込みの上、宗像教授の特別講義を受けてレポートを提出する事など、課題を大量に与えられた。
今日の第1回目の特別講義の後に、
愛子達がある期間収容されてしまうことは、私と伊勢田君には辛い結果になってしまったけれど、
大学に戻れる事は本当に嬉しい事で、宗像教授に対して、感謝の気持ちでいっぱい…。
涼介に関しては、薬物入りの煙草と解った上で友達に分け与えていた為に、長期に渡り罪を償う形になり、退学処分にもなってしまった。
宗像教授は、退学させてしまうと更正のチャンスがなくなるからと、学長などに頼み込んだらしいけれど、他の学生への影響を考えて叶えられなかったみたい。
ショックで動揺する涼介のご両親に、宗像教授が
「涼介君には、定期的に接見させて頂きたいので、許可をお願いします。」
と申し出ていた。
弱さで荒れ狂い途方に暮れた心の子を、どこまでも追いかけて救おうとする宗像教授。
いつか涼介にも、その愛情は伝わると思いたい。絶対に…。
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