小説『記憶』

□志 こころざし
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「子曰わく、学んで時にこれを習う。また、よろこばしや。ともあり、遠方よりきたる。また、楽しからずや。人しらずして、しかもいからず、また君子ならずや?
えーっと。ふ〜ん…。
要は、アニメオタクが、好きなアニメの事を調べてるのは嬉しい。
遠くから、同じアニメオタクが訪ねてきて語り合うのは楽しいと。
人が解ってくれなくても気にしないのは、君子だ。いや、やっぱりオタクだ…みたいな内容かな。…ってボケたら、ケルビム★なら、怒りながら笑うよな。
ミカエルって、出てくる事もないしなぁ。
この本…聞いたことあるけど、だから何なんだよ。
この間、一気に読めた正方眼蔵随門記とは違うなあ。短いけど、解りにくくて疲れる…。」


仕事が再び増えて忙しい中、少しずつ本を読んだり芸術性の高いものに触れるようにしていた。
志織には、メールで連絡をしていた。
電話をすると逢いたくなってしまい、彼女を困らせてしまうからだ

「論語って、続けて読もうと思えなくて、くじけますね」
「随門記みたいに、一気に読むのは、きついですね。でも、きっと、魂の中心に入ってくるものが一つは見つかると思いますよ。
月日が経てば、別の所が響いたりするから、何度読んでも感動はあります。
追伸。為政第2の「15」を読んでみて下さい。」
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