小説『記憶』
□すれ違いの魂
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「女神様。急いだ弊害が出てしまっています」
「せっかく発願しても、中身が変わらないから、揺れてしまうのよ。
でも、ミカエル★、貴方の導きで、あの御魂と今は一緒にいるのだから大丈夫よ。
ふふっ。ケルビムの計算通りね」
「はい。」
「でも、二人共が奈落の底に落ちぬように、魔から護ってやらなければ」
「はい、しっかりと導くように致します」
「お願いしますよ。そうでなければ、ケルビム★の愛が意味のないものどころか、罪になってしまいます」
「はい」