*小説之扉* †BL†
□【雪】
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僕を…
置いていかないで...
季節は冬。
窓の外は白の世界。
寒さに起きる少年が一人。
【雪】
「……ん。寒い。」
寒さで目を覚ます。
雪のように白い少年はアレン・ウォーカー。
先程まであった温もりが今はない。
モゾモゾと掛け布団から顔を出すと、
最愛の恋人、神田ユウが既に着替えをしていた。
まだ朝は明けたばかり。
今日は二人とも任務はない。
「どこに行くんですか??」
「起きたのか。今から鍛錬に行って来る」
「…………そうですか。」
テキパキと身支度をする神田をボーっと見ていた。
不意に感じた不安。
何故かこのまま神田がいなくなってしまう気がした。
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