*小説之扉* †CP†

□秋日和
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来年も一緒だよ。


いつもの丘の上で...



【秋日和】


暦は9月。


残暑は有るものの、だんだん肌寒くなってきた。


青々としていた木々は赤や黄色に色づいて、夏が終わり秋が来た事を告げる。


小高い丘の上に1本だけある木も例外ではなく、綺麗に色づいていた。


その木の下にはゆっくりした時間を楽しむように木に背を預け座る2人の姿。




「この木も変わったね」


そうゆっくり話すのは五番副隊長の、
雛森 桃。


その隣で座り街を見下ろしているのは、十番隊隊長 日番谷 冬獅郎。


「そうか?」


「うん。季節ごとに色々な姿になってる」


「それって変わったって言うのか?」


「あはは。そうだよね」


とてもゆっくりで優しい時間。


ずっと続けばいいのに……


しかし、世界は回る。


決して同じ時間が来ることはない。


常に変わりゆく世界は残酷。


「ねぇ、シロちゃん」


「シロちゃんだけはずっと変わらないでね?」

「………??どうしたんだよ」


「みんな日々変わっていっていつか一緒にいれなくなっちゃうんじゃないかなって」

そう言うと雛森は俯き苦笑した。


「……変わらねェよ」


「え??」


キョトンとした顔で日番谷を見つめる。


「〜〜//だから、ずっと一緒だ!!」


顔を赤くしてそう言う日番谷に雛森は微笑みかけた。


「ずっと、一緒」
















変わらないって約束してくれた、

君の隣はあたたかくて

ずっと一緒にいたいな。







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