*小説之扉* †CP†

□またね…
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【またね…】









万事屋と真選組との中間にある公園。
そこは私達にとって始まりの場所で同時に終わりの場所でもあった。


---3年前


私は定春の散歩のために公園に来ていた。遊び疲れて公園に1つしかないベンチに座っていたその時だった。

「ここは俺の縄張りでぃ」

聞き覚えの無い特徴的な喋り方。
目の前に立っていたのは栗色の頭に真っ黒の服装をした男だった。

「やーヨ、ここは歌舞伎町の女王 神楽様の縄張りアル」

こう言って傘の先を向ければ大概の奴は引き下がる。
しかしコイツは刀を向けてきたのだ。

「じゃ、力ずくで奪いまさぁ!」

「望むところアル!!!」

そこからは凄まじい音が公園に響き渡った。























どれぐらい経ったのだろう。
公園で遊んでいた子供達は誰一人いなくなり、空は夕日で赤くなっていた。

今は2人ともベンチでくつろいでいる。
息を切らしながら…
神楽は空を仰ぎながら思った。
夜兎である自分と対等に戦えるなんて本当に人間なのだろうか。
ぐるぐると同じ考えが頭を回り頭が痛くなった。

「お前何者アルか??」

「俺ァ、ただの人間でさぁ。そっちこそ何者なんでぃ??」

「私は夜兎族アル」

「ふーん」

沈黙
 

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