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□【癒やしの笑顔】2010/07/28up!
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【癒やしの笑顔】


いつもヘラヘラと笑うイノハラの笑顔に癒やされる時がある。

今日も連日の舞台や収録やインタビューで疲れきっていたサカモトは楽屋に入った途端キョロキョロと辺りを見渡した。


「ナガノ君、ナガノ君〜♪」


ナガノに抱きつきながらケン達とじゃれ合うイノハラの姿を見つけサカモトは真っ直ぐに足を向けた。


「イノハラ」

「うん?なぁに?サカモト君」


「ちょっといいか?」

「ふえ?」


サカモトに呼ばれキョトンとしながらもサカモトの傍に来たイノハラをサカモトは無言で抱きしめた。


「うわっ?!ちょっちょっとサカモト君??」

「静かに」

「はぁ?」


ギュッと抱きしめられて細い目を見開いて驚くイノハラに構わずサカモトはイノハラの肩に顔を埋め溜め息を吐いた。


「あぁ…癒やされる」

「???」


訳が判らず首を傾げながらもサカモトの頭をヨシヨシと撫でていたイノハラは周りからの視線に気付きギョッとした。


「ずるい…イノハラ君ばっかり」

「…………」


「イノッチいいなぁ」

「ふふふ、サカモト君はだいぶ疲れてるみたいだね」



ケン、ゴウ、オカダの順に口々に羨ましげな眼差しと口調にナガノの苦笑を見てイノハラは戸惑った。


「俺、どうしたらいいの?」

「…イノハラ」

「何?」


ゆっくりと顔を上げたサカモトはイノハラをジッと見つめながら穏やかに微笑んだ。


「ありがとうな」

「…え?え?」


お礼の言葉に首を傾げたイノハラの頭をサカモトは優しく撫でると身体を離した。


「よしっ癒やしタイム終了!台本でも読むか」


グッと身体を伸ばしながらソファに座ったサカモトは何事もなかったかのように台本を読み始めた。


「まったく…人をなんだと思ってんだか…」


そんなサカモトをイノハラは苦笑しながら見つめた後、すぐ傍でムスッとしているカミッ子3人の機嫌を直す為再びじゃれ合うことにした。





end

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