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□【ヒゲと筋肉】2011/06/06up!
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【ヒゲと筋肉】



サカモトの舞台の役作りでパーマ頭にヒゲと黒縁メガネの見慣れない姿に漸く慣れ始めた頃、

レギュラー番組の収録の為に、サカモトを除く5人は既に楽屋に集まって各々で過ごしていた。


「サカモト君遅いね」

「もうおじいちゃんだから動きが鈍くなってんだよ(笑)」

「アハハッ!」


時計を見上げたケンの呟きにゴウは雑誌を見ながらニヤリと口の端を上げるとイノハラは細い目を更に細めて大笑いした。


「おはようっ…わりぃ遅くなった」


ガチャとドアが開き振り返ったイノハラは固まると同時に目を見開き口をあんぐり開けたのを見て

ケンとゴウもイノハラの目線の先が気になり顔を向けるとそこには少々荒く呼吸を繰り返すサカモトが立っていた。


「ん…どうした?何か顔についてるか?」

姿を現したサカモトを凝視する3人の視線に思わずたじろいたサカモトに漸く台本から顔を上げたオカダが呟いた。


「サカモト君…ヒゲ剃ったんだね」

「ん?ああ、もう舞台も終わったしな…鬱陶しかったから剃った」

「…うんサカモト君はやっぱりヒゲが無い方がいいね」

「そうか?」



荷物を置いて椅子に座ったサカモトの顔に生えてたヒゲは綺麗に剃ってあり、

髪もパーマが程よく落ちていい具合の髪型になっていた。


「……………」

「……………」

「ありゃ〜お色気ムンムン?」


Tシャツから程良く見える腕の筋肉や服の上からでも分かる鍛えられた胸板の厚さに思わず目がいき

イノハラはムフフッと含み笑いを浮かべながら背後からサカモトに抱きついた。


「サッカモ〜トくん♪」

「のわぁっ?!」

「何々?ヒゲ剃ってお色気で攻める気?」
「は?何の話だよ」

「さり気に鍛えた筋肉を強調するような格好しちゃってさ〜エロい身体してんねぇ」

「!?おまっどこ触ってんだよっ」

「おおっ良い身体してんねぇ!」



イノハラがサカモトの胸から腹にかけて触るのを慌てて止めようとするサカモトだったが

何時の間にかオカダも加わり前から抱きつかれ思うように動けないでいた。


「ちょっとズルい!オレも触る!」


ケンはいたずらっ子のように瞳をキラキラ輝かせながら3人に近付きイノハラの首にしがみついた。


「………」



その様子を呆れたように見つめるゴウは複雑な表情をしながらムスッと雑誌を見つめた。


「ゴウも素直じゃないね」


クスクスと笑いながら原稿を書いていたナガノは手を止め休憩しようとゆっくり立ち上がった。


「ナガノ見てないで助けろよっ!」

「頑張って、お兄ちゃん」


助けを求めたサカモトにナガノはニコッと笑って楽屋を出るとサカモトの叫び声と共に賑やかな笑い声が響いた。




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