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□【いい夫婦の日とは…】2015/11/23
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【いい夫婦の日とは…】


ある日のトニセンの楽屋で撮影の合間に其々がのんびりとしていた。


「あっそういえばさ〜もうすぐ11月22日じゃん」

「ん?そうだな…それが?」

「毎年のことだけど君たちの日だもんね」

「は?」

「……なんだって?」

イノハラの聞き捨てならない言葉にサカモトが眉を寄せナガノも手を止めて振り返った。

「いい夫婦の日って語呂合わせで言うじゃん?だから俺達のグループからだとサカモト君が父でナガノ君が母って感じだしだなぁと思って…」

「「……………………」」


沈黙の二人にイノハラは慌てて言い訳をしようと口を開こうとした。

「俺は何度も言うがナガノと夫婦じゃねぇし、嬉しくもないから余計なこと言うな」

「失礼なヤツだね、君も…俺だってヘタレなサカモト君と夫婦なんてやだよ…まだケンかオカダの方がまし」

「おお…確かにお前やイノハラ以外なら俺も構わねぇな」

「ってちょっと…なんで俺も除外されてるの!?ひどいじゃんっ」

「お前やナガノは可愛くないから」

「そっくりそのままお返しするよ…ヘタレなんて願い下げだから」

一瞬二人の間にバチバチッと見えない光が交差し合うのを感じながらイノハラはハラハラし始めた。

「あっあの〜……」

「ヘタレで悪かったな」

「父親がヘタレな上ナルシストなんて知ったらこどもが可哀想だしね」

「………腹黒の母親よりましだと思うけど」

「なんか言った?」

「すみませんでした」

ナガノの背後から得たいの知れぬオーラを察知したサカモトは直ぐに謝った。

「大体俺は見た目は母親寄りかも知れないけど父親の方があってるし、サカモト君の方が中身は母親だよね」

「………そうか?」

「そうだよ、誰かが悪さした時にはサカモト君の方が叱り役は合ってるけどね」

「フォロー役はお前が適任だもんな」

「フフフッまぁ夫婦って関係より適材適所なだけだけど…父親ってのはやっぱりサカモト君が合ってると思うよ」

ナガノの言葉にサカモトも何か言いたそうにしたがスタッフが呼びにきたのでこの話はこれで終了した。

さっと立ち上がったサカモトにナガノが近寄るとサカモトのネクタイをキュッと直し、サカモトは小さく頷くとそのまま楽屋を出た。

「………はぁ〜っ」

二人が先に出るのを見てイノハラは深い溜め息を溢し脱力した。

「どっからどうみても阿吽の呼吸が出来るんだからやっぱり夫婦っぽいよなぁ」


この場での会話は確かに終了したが6人揃ったところでナガノが話したことでカミッ子達からのイノハラへの非難が炸裂しイノハラに大ダメージを与えた。



おわり

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