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□【おやすみ】2009/02/01 up!
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【おやすみ】
ロケ先からの帰り同じ車に乗っていたサカモトとオカダはサカモトが台本を読んでいたり、その隣りでオカダは音楽を聴きながらボーッと眠そうに目をこすっていた。
「オカダ眠いなら寝てていいぞ?着いたら起こしてやるから」
「ん〜…」
見かねたサカモトが隣りに座るオカダに声を掛けると半分意識がなさそうな唸り声と共に「…寝る」と一言呟き
サカモトの肩に頭を乗せた途端眠りについたらしいオカダにサカモトは驚きつつオカダが寝やすいように少し肩をずらしてあげた。
大人になってからは余りこういうふうなオカダを見なくなっていたサカモトは目を細めながら嬉しそうに微笑みそっと小さな声で「おやすみ」と囁くと
ほぼ無意識だろうオカダの口から「おや…すみ……まぁく…ん」と懐かしい呼び名が微かに聞こえたような気がして
サカモトは自分の膝に掛けていたタオルケットをオカダを起こさないようそっと掛けながら優しく頭を撫でた。
end