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□【ツンデレ】2009/03/20up!
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【ツンデレ】
「ゴウ、ちょっとこっちきて」
「…何?ナガノくん」
「いいから、いいから」
ケンとゴルフゲームをしていたゴウは首を傾げながらもナガノの所へやってきた。
「ちょっと此処に座ってくれる?」
「え…うん」
“何かしたっけ?”と思いつつビクビクしながらナガノの横に座るとニコニコ笑うナガノと目があった。
「ナガノくん…何?」
「特に用はないけど…なんとなく、かな」
「……………」
「ケンとゲームしてても何か集中しきれてないみたいだから…サカモトくんが遅いから心配してるのかと思って」
「なっ…しし…心配なんかしてねぇよっ」
「そう?サカモトくんが風邪引いて寝込んでいたからね、やっと今日久しぶりに揃うし早くサカモトくんの顔が見たいってソワソワしているかと思ってたんだけどなぁ」
「…………………」
そっと小声で話すナガノにゴウは顔を赤くして小さな舌打ちしながらナガノから視線を逸らすとナガノはクスクス笑ってゴウの頭を軽く撫でた。
「サカモトくんももう年寄りだからねぇあんまり無理して欲しくないんでしょ」
「……ナガノくんだって一歳しか変わらないじゃん…」
「まぁね、でもオレの方が若々しいでしょ?」
ナガノの言葉にゴウが小さく噴き出すとまたナガノはゴウの髪をくしゃくしゃっと撫でた。
「あっ!サカモトくん!!」
「おう、おはよう」
「もう大丈夫なの?」
「ああ…」
まだ少し喉が痛むのか掠れた声と気だるそうな表情で楽屋に入ってきたサカモトに気がついたケンが嬉しそうに駆け寄ってきた。