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□【おそろい】2009/06/22up!
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【おそろい】
「今回の衣装はみんなお揃いか」
新曲のプロモ撮影で衣装を見たサカモトは6人ぶんのつなぎを見つめながらなんとなく照れくさくも嬉しいものを感じた。
「この衣装ね、それぞれに番号があるんだよ!」
「番号?」
「うん何か特典映像をロトみたいにして当たったら観られるんだって」
「へぇ…」
ケンの説明に納得したサカモトはそれぞれの衣装にある番号をみながらゴウのに目が止まるとフッと笑みを零した。
「ゴウはいつも5だなぁ…名前と掛けてるから仕方ないにしろたまには違う数字でも良いと思うけど…」
「あははっ…確かにねぇ!」
サカモトの呟きにケンがケラケラと笑っていると当の本人とイノハラが近寄ってきた。
「何々?2人で何を話してるの??」
「いや…ちょっとな」
「うん…ちょっとね」
サカモトとケンが顔を見合わせて笑い合うのを見てイノハラが「教えてよぉ」とサカモトの腕をブンブン振りゴウも密かに気にしているようだった。
「別にたいしたことじゃねぇよ…ゴウの数字は必ず『5』だから偶には違う数字でも良いのになって話してたんだよ」
「あぁ…確かに」
サカモトの言葉に頷いたイノハラはゴウの衣装をみながら納得したみたいでゴウもジッとサカモトの衣装を見つめていた。
「今度もし何か数字が使われることになったら俺が5の数字にしてもらおうかな…そしたらファンのみんなも騙されるんじゃねぇか?
もうみんなの頭の中では“ゴウ=5”ってインプットされてるから違っていた方が面白そうだろ」
「………んじゃもしそうなったら俺がサカモト君の代わりに1って数字使うよ?」
「ああ、いいんじゃないか…みんな偶にはバラバラな数字の方が絶対いいよ」
サカモトの提案にメンバー全員が納得した所でゴウは1人サカモトと番号を変えることを約束したことを密かに喜んでいた。
「ゴウずるいっオレも1番がいい!」
「バァカもう決定したんだから無理だかんな!」
「むぅ」
密かにナガノ以外の4人はサカモトと何らかの形で関わるのを狙っているものだから不満そうにしていたがサカモト1人わかっておらず
「なんだお前ら1番になりたかったんだなぁ…はははは」
と笑いながらカミッコとイノハラのやりとりを微笑ましいそうに見守っていてナガノは「やれやれ…本当鈍いんだから」と溜め息混じりに苦笑した。
おわり