恋愛育

□ストーカーと護衛の違い
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『妙ってペット飼ってたっけ?』


「いいえ?ペットなんて飼ったことないわ。」


『そうか…』


朱雀は妙の後ろの裏庭に倒れているゴリラに目を向ける

「見ちゃダメよ朱雀、汚れるわ。」


『ゴリラで!?』


朱雀はゴリラに目を向けるのを止め妙を見つめる


「な…何よ。」


『ゴリラ見ちゃダメって言われたから妙見てんの。』


「何も私じゃなくても…」


『俺が見たいからいいんだよ。』


「朱雀…」


なんかいいかんじの雰囲気にゴリラが起き上がった


「貴様ァァァ!何者だァァァ!」


「朱雀、そろそろお昼時だけど何か食べる?」


『チャーハン。』


「分かったわ。だし巻き卵ね。」


近藤を無視し二人で会話を続けていく


『チャーハンだって。』


朱雀は台所に向かう妙の両肩を後ろから掴む


「あらやだ、ハーゲンダッツに卵入れて欲しいの?」


妙は朱雀を引きずりながら歩いていく


「あの…」


『んだよォ〜なら最初ッから聞くなよォ〜。』


「なら離れなさい。」


『スイマセンでした!!』


「………」


近藤は静かに泣いていた













『ゴリラァ。』


朱雀は妙に台所には入ってくるなと言われ居間に戻ってきた


「なんだ…」


『アンタがこの前妙が言ってたストーカー?』


「俺は断じてストーカーなどではない!護衛だァァァ!」


『軒下潜ったり屋根裏に忍び込むのが?』


「貴様…気づいていたのか。」


『いや、誰でも気づくだろ。てかボコボコじゃん。』


「お妙さんからの愛の鞭だ。」


『ふ〜ん…』


朱雀はニヤッと笑った










 
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