恋愛育

□躾はやり過ぎに注意
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『お手。』

真顔で手を差し出す朱雀


「………」


真顔でその手を見つめる近藤


『お〜手!!』

「………」


前に出る手を冷や汗ダラダラで見る近藤

妙はそんな二人を冷めた目で見ている


『ダメだァ…しょうがねェ…』

朱雀は近藤から離れ妙の膝に頭を乗せ寝転んだ


「ちょ…っ」


『しばらく寝ま〜す。』


「………」


近藤は正座のまま固まっていた











「お妙さん…」

「なんですか?」

「…もしかして俺放置プレイされてます?」


「されてますね。」

妙は眠る朱雀の頭を撫でる


「………」


近藤はそっと立ち上がろうとした


バァンッ


「!!!!」


ギリギリ避けたが近藤に鞭が襲ってきた

「朱雀?」


妙が顔を覗き込むが熟睡している


それに安心しまた動く近藤


シュシユッ


「!!!!」


今度はクナイが襲ってきた


恐る恐る朱雀を見る近藤


『何動いてんの?』


ニッコリ微笑み鞭を手にする朱雀


「朱雀…様…」

『………』

笑顔で近藤に近づく











『お手。』

「はいィィィィ!」


『あ〜やっと出来るようになった。』


近藤の頭を撫で微笑む

『もう帰っていいぞォ〜。』


「失礼します!!」

近藤は素早く去っていった



『ん?』


朱雀の隣に座りピッタリとくっつく妙

『妙?』


妙の頭を自分の肩に持っていく


「…ホモ。」


『…へ?』

「女より男の方が好きなのね。」


『………』

ふてくされる妙


そんな妙を見て愛しそうに微笑む


『妙。』


「何よ。」


『こっち向け。』

「イヤ。」


『妙。』


妙の顎を掴み自分の方へ向かせる


「な…」


妙の目が見開く


合わせた唇に熱が集中する


離れる朱雀の顔を真っ赤な顔で見つめる

『可愛い。』

「…ファーストキス…っ」

『俺で光栄だろ。』

「…バカ…」


『ん、も一回。』


「……っ」


妙は静かに目を閉じたのだった









 
 

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