恋愛育

□海水浴1
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『うっわすっげェ人。』


海に着いた朱雀の第一声


「ホントねェ。」

額につたう汗を拭いながら人々を見る


『…こんな大勢の奴等に妙の裸を…』

「裸じゃないんだけど。」

『裸同然じゃねーか。』

「アナタが水着選んだのよ。」

確かにビキニを選んだのは朱雀本人

『…海に入るとき以外は上に来てろよ。』

「そのつもりよ。」

朱雀は場所取りに行くためパラソルやら何やらを持ち空いてる場所へ行った

妙は更衣室に向かう







「………」


妙は鏡を見ながら固まっている


「…やっぱり…肌出しすぎよね…」


とりあえずTシャツを来て更衣室を出る


「あら。」

『お、来たな。』

水着に着替えた朱雀かき氷を食べながらが妙を待っていた


「…早かったわね。」

『男は着替えに時間かけねーの、こっち見ようかお妙チャン。』


妙は朱雀を見れない

「…服着てよ。」

『なんで海で服着なきゃいけねーんだよ。』


「私には着せたじゃない。」


『他の野郎に見られたくねーもん。』


かき氷を食べ後頭部に激痛が走る


『…っつ〜。』

「どうしたの?」

ようやく朱雀を見た妙

『かき氷が…』

「バカねェ。」


『おめっ食ってみろや。』


場所を取った所へ移動しながらスプーンを妙に向ける


「イヤよ痛くなるもの。」

『わかってんじゃねーか、つー事でお前も道連れ〜。』


アゴを掴み無理矢理スプーンを口の中に入れる


「んっ冷た!!」

『かき氷だもん。』

「可愛くないわよ。」

後頭部を擦りながら朱雀を睨む


『ハイハイ、そんな目ェしてもカワイイだけで〜す。』

からかいながら妙の頭を撫でる


「…かき氷溶けてるわよ…」

『…最悪だ。』

項垂れる朱雀の背中を擦る妙

「かき氷好きなのね。」


『おォ、アイスではなかなか体験出来ないあのキーンな感じがたまんねェ。

あとお手軽に作れるところ。』


嬉しそうに話す朱雀に妙も笑顔になる

自分達の陣地に着きパラソルの中に入る

『飲むか。』

溶けきったかき氷の器を差し出す


「いらないわよ。」

『ですよね〜。』

朱雀は砂を掘ると元かき氷を流し入れる

「何してるの?」

『かき氷の墓。』

「………」


流し終わり埋めていく

『お前の事は忘れないからなかき氷1号。』


拝む朱雀


『ほら、妙も。』

「…え。」


しぶしぶ手を合わせる妙

きっと周りからは頭がおかしい奴等だと思われただろう












「かき氷の事しかやってないんだけど。」

『次は絶対海入るから大丈夫だだって。妙のビキニ楽しみだな!!』

「…聞こえてるわよ。」









 
 

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