青春夢色

□ご指名はありますか?
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「いらっしゃいませお客様。」


今日もサー部は大盛況です








「よっ!!」


『ご指名ありがとうございますお客様。』


「はいどーも。」


恵李琉の隣に座りニッコリ微笑む


『何になさいますかァ?ドンペリ?え?ドンペリですか?』


「未成年に飲酒を勧めるなァ!!」


『妙ちゃんにまずはドンペリを勧めなさいって言われたから…』


「本物のキャバクラじゃないんだから…」


恵李琉は疲れたようにコーラを注文


『本物のキャバクラと思っていただいてよろしいのよ?』


「よろしいのよ?じゃねーよ。」


『お煙草吸います?』


「吸わぬ。」


『あらあら。』


ライターをしまい大人しくなった


「ねェ。」


『なにさ。』


コーラに氷を入れ恵李琉に手渡す


「アレ、複雑だよね。」


『む。』


恵李琉が見つめる先には銀時


もちろんお客も一緒


『仕事だからなァ。』


「仕事って…」


『ちゃんとやらないと般若が来るし。』


「………」


恵李琉は接客している妙を見てすぐそらす


「やきもちとか妬かないの?」


『妬いたらやりかえすから。』


「うわぁお。」


『まァでも。』


銀時がお客に耳元で何か呟くのを見て


『おもしろくは…無いよね。』


「おお。」


ニンマリ笑う恵李琉をにこやかに笑い返す


「ゴメンゴメン。」


楽しそうに笑う恵李琉に名無はコーラに大量の水を入れた


「ぎゃぁぁぁぁぁ!!」









『ぎーんーとーきー。』


「ん?」


坂田家に行き珍しく自分からすり寄ってみる


「どーした?」


頬を撫でられもっとすり寄る


『銀時の一番はー?』


「糖分。」


『死ね。』


「え、なん『死ね。』………」


腕を抱き込み肩に頭を置く


「ちょ、名無ちゃんあたってる。」

『変態。』


「デレてんだかデレてないんだか。」


『……すーき。』


「………」


『やっぱり嫌い。』

「ちょ、名無ちゃーん?」


『すき?』


「…おォ。」


『ん?』


「…………




好きだ。」


『私も好きだ。』








たまにはバカップルになってみたり









だいすき。
 

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