青春夢色
□いや、ビールは…ドンペリがあります
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「名無ちゃ〜ん!!来たよ〜!!」
『いらっしゃーせー。』
常連客の男・たー君
本名不明
「萌〜だよ名無ちゃん!!ダルデレ〜。」
『ダルデレ?』
「ダル〜くデレデレっ!!」
『ダルダルしてていいの?』
「してくれたまえ!!新しい萌を発見した俺乙!!」
『顔はいいのにね〜、何言ってんのか全然わからん。』
「デレた!!」
『マジでか私今デレた?』
ふ〜ん
と何か納得した名無を見て
たー君はニッコリ笑い出されたオレンジジュースを飲む
「君と話してても疲れないから不思議だよ。」
『友達と話してても疲れるの?』
「楽しいけどね、気を使うんだ。」
『そうなの?』
「僕の家の仕事柄ね。」
眼鏡の奥の瞳は
真っすぐに何かを見つめていた
『仕事継ぐんだ。』
「…よくわかったね。」
『何の仕事なの?』
クスリと笑い名無の頭を撫でる
「秘密。」
−シャカシャカ
『ねー銀ちゃん。』
−シャカシャカ
「あー?」
−シャカシャカ
『お通ちゃん新曲だしたんだよ。』
−シャカシャカ
「今聞いてるやつだろ。」
−シャカシャカ
『ぅおっそ!!コレ一個前。』
−シャカシャカ
「うそー、はえーなオイ。」
−シャカシャカ
『オジサン。』
−シャカシャカ
「何だよオバサン。」
−シャカシャカ
『このダル天パ!!』
「…新八ィ。」
「何、神楽ちゃん。」
「アレ何アルか?」
「……ただのバカップルだよ。」
半分このイヤホン
その距離…
雲の空耳と独り言+α