□愛の大きさそれぞれ
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〈てにーず〉にて


近藤、土方、総悟、レンはお昼ご飯を食べていた


「やっぱり男の価値ってのは高学歴高身長高収入
3Kなんかでおし量れるもんじゃねーんだよ。トシ、総悟、レン。
KなんてK(ケツ毛)一本で十分なんだ。まっお前ら今流行りの軟弱草食系男子どもにはわからんと思うがね。」


土方は話を聞きながら最早何かわからなくなるまで丼にマヨをかけている


「草食系つーか犬のエサ系ですよこの人。」


『いつも思うんだよね、犬も食えなそう。』


「だまれ鬼畜系、顔だ系。」


『コノヤロウ。』


「しかし一体どういう風の吹き回しなんだあの女、散々つっぱねてたくせにコロリと急変しやがって。」


『………』


「………」


土方の視線にレンは顔をそらしグラタンを一口


「近藤さんこいつァ罠に違いありませんよ、同じドS系として考えてる事は想像つきまさァ。」


レンの様子に総悟が言う


「シャーラップ!!妬みは見苦しいぞペニー系!!」


「BENNーEK!?聞いてない聞いてない。」


「屋根から落ちる雨とて年月を経れば石に穴をうがつ!!


俺の不屈の愛がついにお妙さんのかたく閉じられていた股をこじ開けたんだよ!!」


「…さっきからイチイチ例えが卑猥なんだよ。


浮かれるのも結構だがあの女何か言ってなかったか。」


「別に!!日曜の昼一時球場前で待ってるって!!

あっあとつけ回すのはこれっきりにしてくれって!!
あと店にももう来ないでほしいって!!
まァこれからお付き合いが始まるワケだから必要ないもんねそーいうのも!!」


「…それってもうこれっきりにしてほしいって事じゃないんですかィ。」


『その通りだ、まんまそのまんま!!』


シャーラップ林屋系!!


「系じゃなくてぺー。」


「虎穴に入らずんば虎子を得ず!!
例えこれが最後だとしてもこんな機会はまたとしてないだろうが!!

そうとなったらこうしちゃいられない!!決戦の日曜にオシャレでもしなくちゃ!!
レン!!手伝え!!」


『代金は前払いになります。』


「ちゃっかりしてんなオメーは。」








『直撃したなァ。』


「しましたねェ。」


万事屋でゴロゴロしていたレンは外を見る


なんだか新八は心なしか嬉しそう


「台風の中遊びに行くアイツの気が知れねーよ。」


神楽は一人


遊びに行っていた


レンは近藤達と出くわしたくないためいつも通りゴロゴロ


『お妙にとっても近藤さんにとっても良いのか悪いのか…』


「微妙なところですねェ。」


しばらくするとやたら元気な声が聞こえてきた


「ただいまヨ。」


『お帰りィ。』


「お帰り神楽ちゃん、うわっびしょびしょ。」


「オイ、そのまま入んな。誰が掃除するて思ってんだ。」


「僕でしょーが!!自分がやってるみたいに言わないで下さいよ。」


タオルを持ってきた新八は神楽に渡し若干濡れた床を拭く


「ねっレン、ゴリラに会ったヨ。」


『マジでか、どーだった?』


「野球に付き合ってくれたネ。」


『………』


レンは無言で神楽を抱き上げ風呂場に向かった









翌日


『はよーごさいまーす、アレ近藤さんは?』


「全身打撲切傷骨折その他で休んでる。」


『…そうッスか。』







 
 

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