□子供の頃
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「レンの子供の頃ってどんなんだったアルか?」


「急だねェ神楽ちゃん。」


レンの実家にて


神楽はレイトに詰め寄っていた


ちなみにレンは大爆睡中


「レンの小さい頃か…」












今から15年前


レン約5歳


「………」


『ママー見てー可愛いお花ー。』


「あらホントね!!レンにピッタリよ。」


『マジでか!!』


「それ…花なの?」


レンが持っているのは


蠅取り草


「んだゴラ文句あんのかダメ亭主。」


「ありません。」


『いっぱい蠅捕まえるね!!』


「うふふ頼もしいわ。」


「………」


元気に走り回るレンを見て


コレはコレでいいかと納得するレイトだった










「イヤ、よくないアル。」


「楽しそうでよかったよ。」


「イヤ、よくないアル。」


「そういえばこんな事もあったなァ。」










今から14年前


レン約6歳


「ちょっとアナタ!!ゴロゴロしてないで外に行ってきなさいよ!!」


「今お昼寝タイムだから…」


『パパー外行こーよー。』


「お昼寝タイムなんだって…」


「………1ヶ月私に近寄らないで。」


「よーっしレン!!お外遊び行こうか!!!」


『お外行くーっ!!』


「さすがあなた!!大好きよ!!」


「まぁね!!」


レイトはにっこり笑うとレンの頭を撫でる


「レン、お母さんみたいな人と一緒になりなさい。」


「レン、お父さんみたいになっちゃダメよ。」










「なっちゃってるアル。」


「なっちゃってるなァ。」


「まぁでも…」


いつの間にか自分の膝で寝ているレンを見て


「そんなところが大好きアル。」


静かに微笑んだ












『それじゃ、また来るなァ。』


「じゃあネ。」


去っていく2人を見つめ


レイトは空を仰いだ










「俺達の子は幸せそうだよ…




レナ。」













 
 

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