ポケダン
□チーム・カントリーの日常
2ﾍﾟｰｼﾞ/6ﾍﾟｰｼﾞ
「さて･･･よく寝たから、今日も仕事探しに行くか」
チサトは立ち上がって大きく背伸びした。
彼女の言う「仕事探し」とは、プクリンのギルドの掲示板に貼ってある依頼を選ぶ事だ。
ボクたちの１日は、まず仕事（依頼）探しから始まるんだ。
前まではギルドで弟子として活動していたけど、
今では一人前の探検隊として、弟子だった時以上に様々な場所で活動するようになった。
そのたびに新たな発見をしたり、仲間が増えたり･･････ギルドに居た時よりもドキドキワクワクすることが沢山あった。
カントリーがここまで成長したのも、実はチサトが居てこそなんだけど･･････
それを説明するには、沢山の時間が必要なくらい今のボクには短く語る事が出来ない。
だから、いつか時間がある時に話す事にするよ。
ギルドの入り口を通って地下１階へ行けば、そこにはギルドにやって来たほかの探検隊や探検家たちが集まっている事が多い。
みんな、依頼掲示板やお尋ね者掲示板を見て、今日受ける依頼を決めるんだ。
時には、他の探検隊や探検家同士で話したりと･･･情報交換の場所としては最適だ。
「じゃあ、ボクはお尋ね者の方を見てくるから、チサトは依頼の方を見てきてくれる？」
「はいよ！」
そう言うと、チサトは張り切って依頼掲示板の方へと歩いていった。
さてと、ここからが肝心だ。
普通の依頼でもお尋ね者の依頼でも、自分やチームメンバーのレベルや実力を考えた上で選ばなくてはならない。
･･･と思ったけど、どうやら今日は、そんな事をじっくりと考える必要も無いみたいだ･･･。
掲示板を見てみると、そこには難易度の高い依頼が４枚貼ってあるだけ。
さすがにこれには悩んだ。
どれも頑張れば依頼解決できそうだけど･･････
目的地まで歩く距離がハンパないのもあるし、明らかにお尋ね者はタチが悪そうな感じだし･･････。
でも、チサトだったら･･･これらの依頼にあるお尋ね者は容赦なく成敗しそうだ。･･･いや、絶対にする。
そう思ったボクは、とりあえずいくつかの詳細内容をある程度覚え、
依頼掲示板の前にいるチサトに相談する事にした。