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□第六話 それぞれの決意
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○ 宮殿の外
ふて腐れた様子で階段を降りて行く伴。
伴「ちぇっ。何だよアイツ、俺は話がしたいって言っただけなのに…」
夏要の声「伴!」
声の方に振り返ると、宮殿の入口に夏要が立っている。
夏要「伴じゃないか!」
伴に駆け寄る夏要。
伴「夏要!」
夏要「良かった。無事レミリアに着いてたんだね」
伴「あぁ…お前相変わらずガキくさいな」
夏要「ほっといて!」
両者階段を降りて行く。
伴「惠麻は一緒じゃないのか?」
夏要「それが、着いてから一度は合流したんだけど、宿泊先にも戻ってないし、全くどこ行っちゃったんだか…」
伴「ふーん。まあアイツなりに動いてるんじゃねぇ?もう地族と空族の話はしてあるんだろ?」
夏要「いや、まだはっきりとは…って、何で伴もう知ってるの!?」
伴「んー、本人達から聞いた」
夏要「本人達って…」
階段の一番下まで降りる。
伴「そうだ。俺この辺りで待ち合わせしてるんだよ」
夏要「誰と?」
伴「女の子と、空族の」
夏要「…えーっ!?」
夏要、目を見開く。