Story...
□第三話 対立する仲間
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○ 市場
夏要「全く!惠麻の奴、どこまで食べに行ったんだよぉっ」
胸のカメラを揺らしながら、市場をズカズカと歩き回る。
夏要「あーもうっ。頭脳派の僕にこうゆう事させないで欲しいよ。先に宿舎に戻ってようかな‥」
諦めて壁に凭れ掛かる。
ぼーっと前方を眺めていると、視界にはショールで顔の半分を隠し、更にサングラスを掛けた謎の人物。
夏要「いやっ、怪し過ぎるでしょ」
その人物が、夏要に近付いて来る。
夏要「えっ、何?何!?」
人物、口元のショールを外すと、そこには見覚えが。
美去「どう?調査は進んでる?大先生」
サングラスを取ると、王族占い師の美去が顔を出す。
夏要「美去さん!えっ!どうして?」
美去「私だって、たまにはこうして街を出歩いたりするわ」
夏要「…今度から、変装の仕方変えた方がいいですよ」
美去「なんてね。本当はあなたを探してたのよ」
夏要「僕を?」