Phantom

□第九章 止まらぬ時間
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俺は、夕日がいるから放課後智也の家に寄る。
今日もご馳走になろうか。企んでいた。
花村と瀬山は、今日も泊まる気満々でいた。

ピンポーン

インターホンを鳴らす。
そして、夕日が、「あ。もしもしー?ゆうひですよ?いまあけますねー」
と言って、ふざける。

ガチャ

鍵が開き、中に4人ではいる。
智也母は今日は仕事で夜はいない。
「智也、俺、泊まっていい?」
「私もーーー!!!」
「あたしも、夕日ちゃんと寝たい。」
そういって夕日含め5人で泊まる事にした。
そして、リビングに入り、鞄を下ろす。

ドドンッ!!!

その瞬間、2階から物音がした。
でもそれは明らか不自然な大きな音。
物が落ちてなる音にはすごく大きすぎた。
まるで人が・・・・。
4人で顔を見合わせ2階へ駆け出した。
それにあわせて、夕日もついてくる。
ついてくるなよ・・・・。
声に出したかったが、そんな場合じゃ
なかった。あの物音が真っ先に気になった。

バンッ

智也の部屋のドアを乱暴に開ける。
その弾みに、取れる。
「ああ・・・。空、強すぎ・・・。」
「悪ぃ・・・・。」
ちょっと、いやかなり驚いた。
ドアがこんなに簡単に取れる事も、驚いたが
それ以前に、一軸がいた事だ。
でも、その一軸がボロボロなのにも
さらに驚きが増した。
「ケフッ。」
そういって、口から血を出す。
まじで、アニメか漫画を見ている
気分だった。
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