Phantom

□第四章 クイズ☆コタエマショー
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智也の家に4人でついた。
「あら。お帰りなさい。」
中から智也の母が出てきた。
「こんにちは。智也のかーさん」
「今日は。」
「こんちわーーー!!」
最初に俺が、続いて花村、瀬山とあいさつをした。
「あら。今日は彼女さんもいるのね。」
聞いて3人とも顔を赤らめた。が、花村は一歩前に出た。
「こんにちは。薄井君のお母様。
今日はお邪魔させていただきます。智也君の同級生の花村雪です。
友達と言う関係のみなのでご安心ください。それとこちらは、
私の親友の瀬山沙里奈です。」
ペラペラ話し出した。よほど、誤解されたくないのだろう。
そう思うと、なんだか悲しくなってくる。
「こんちは!!!」
能天気な瀬山のあいさつを聞いて
「あら。ゴメンなさいね。智也が女の子を連れてくるなんて
小学生以来だったから。ふふっ。
空君。今日、とまって行く?」
俺の家は父はすでに他界し、母は仕事に没頭しかえってくる気配すら感じられない。というか、生きてるのかさえ未確認だ。電話の電源は常に切ってるし。だから、妹との2人暮らし。いつも薄井家にはお世話になっていた。
「お言葉に甘えて。」
「じゃあ、買い物の帰り、夕日ちゃん連れてくるわね。」
智也の母は買い物袋を手にさげて出かけていった。
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