Phantom

□第五章 空の名を持つ少年、犬女、変態少年
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一軸椿が立っているのを見て
怖いが、花村は落ち着いた。
俺は、智也に鍵を開けて言いかを
聞き、「いいよ」と言われたので
鍵を開けてやった。
「なんだ。私のビデオを見ていたのか。」
一軸は入ってきながら言った。
服装は制服で靴を履いていないと言う格好だった。
瀬山はそれを見て俺は聞いた。
「靴は?」
「靴は嫌いだ。締め付けられる」
そう言って、テレビの前に座った。
「私の力を知ったからには生かしてはおけん。」
突然言い出した言葉に4人はもっと硬直した。
「嘘だ。・・・どこから話せば理解してくれるのだろうか。」
一軸はかなり戸惑っていた。
「俺が、Phantomに行った事と
瀬山が大きいネズミを倒した事は
ここにいる全員は知っている」
悩んでいる一軸を見かねて、俺は話してみた。
「そうか。ならば、実際にあちらの世界に行っても驚かないな。」
そういって、右手を天井に向けた。
「まさかあの空の言ってたブラックホール?」
そう智也言った。
「案ずるな。物は壊さない。」
そう言って、思ったとおりの
黒い球が出てきて、4人を包んだ。
あの苦しみに襲われ、目を覚ました時は、あちらの世界だった。
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