Phantom

□第十三章 善か悪か
1ページ/4ページ

「みさきが、壊れたか。」
魔女は口元を拭きながら
魔女とアルル、クロは長いテーブルの上で
食事をしていた。
「あーあ。だから弱い男はダメよ。」
アルルは当たり前そうに言う。
クロはすやすや寝ていた。
「そうか。そうか。面白くなってきた。」
魔女はけらけらと不気味な笑いを始める。

カッカッカッ・・・・

高いハイヒールの音だ。
コンコンと扉をノックされる。
「良い。入れ。」
魔女の言葉に反応し、
ギィと扉が開かれ、中に入ってきたのは
2人の女。姉妹と言えばよいだろう。
2人の服装は似ている。
髪型は全体的にパーマがかかり、ショート。
胸元はかなり開いたエナメルの服を着ている。
しいて言えば、ゴスロリ。
コスプレみたく、秋葉原にでも行けそうだ。
「魔女様。いよいよ招くのですか?」
「・・・ですか?」
小さい子の方が語尾をまねる。
「風香、蘭香。招く準備は整っておるか?」
2人はこくりと頷く。

また、魔女の笑みは始まった。

その時、城の中でも危険察知した人はいた。
「ああ・・・・。」
突然崩れ出したレノンに姫は驚いた。
「どうした!」姫は時計をキープしつつ
レノンに駆け寄った。
「始まる・・・・。終焉の宴が・・・・」
レノンは結界しつつ弱ってきた。
「姫様!!これ以上この子はもちません!
早く、医療室に!!」
姫の近くにいた仮面の男が叫んだ。
「無理じゃ・・・。何かがこちらに向かって
飛んできているのは事実。善か否かはまだ分
からぬが・・・。」
姫も焦っている。
3人が必死になっている事を空達は知らな
い。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ