Phantom

□第二章 サボリは災難の始まり
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家を曲がり、ゴミを捨てると目の前に智也がいた。
花村と、瀬山も。何だか、恐くなった。この先は俺の家。
つまり、俺のことを迎えに行こうとしている最中だったのだろう。

「おーす。」
智也が話しかけてきた。次に、
「お早う。」
花村。
「おはよーーーーーー!!!」
瀬山だ。
「ああ。おはよ。」これですませた。
花村が、少し歩いてから、振り返り、話しかけてきた。
「歩きながら話そう。」
・・・なんか、可愛い仕草だ。
俺に言っているのに何故か隣の智也まで赤くなっていた。
「花村・・・可愛い・・・。」
ボソッと、智也が発言した。
智也の言動を無視をして3人とも歩き出した。
「今日、ともやんの家でビデオ見るんでしょー?」
瀬山が能天気に聞いた。
「沙里奈、ともやんって何?」
花村が聞く。
「ともやんってのは、あだ名だよ!!ね。空っち!!」
「俺!?」
そのあだ名を聞いて何故か、花村は大爆笑。
理解不能なまま、学校につき、上履きを履いて
教室のドアを開けた。
「おはよー」と色々な人に言われる。4人で来たせいか、
不思議な目でいる人も多い。体育会系先生がまた、後ろに。
「今度は4人か。道をふさぐな。」
軽く怒られた。4人は黙り、席に着いた。
「それじゃ、ちと早いがHRを始めるぞー。今日はゴミ拾いだ。
1時限目から3時限目の最初ぐらいまでと先生方は予定されているからなー。早く終わらせろよ。」
・・・ゴミ拾い・・・・。
ビデオの事で頭がいっぱいで、
すっかり忘れていた。
「ゴミ袋取りに来た班から、持ち場について、ゴミ拾い開始だ。」
持ち場は、プリントを見ると2班は裏庭と書いていた。
デッカイ木があり、学校の高さと同じぐらいなので、夏場はそこで
涼むと、とても心地よい。サボる時にもうってつけだ。
「空、班長なんだから、ゴミ袋、とってこいよー」智也が言った。
「へいへい。」と面倒くさそうに返事をして、ゴミ袋を取りにいった。
そして、4人で裏庭に向う。
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