Phantom

□第四章 クイズ☆コタエマショー
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智也を先頭に俺、花村、瀬山が続き
2階の智也の部屋に向かった。
ガチャっと智也が戸を開けた瞬間
花村はボソっと「趣味悪っ」と
言ったのが聞こえた。だが
ソレを本人に言うと面倒くさくなるので黙っておいた。
「テキトーに座って。」智也が
ささっと荷物や服をどけ、座る場所をつくってくれた。
「俺は、立ってても良いからさ。とにかくビデオ入れて」
正直物凄く気になっていた。早く見たかった。それに答えて智也はすぐに
ビデオを入れてくれた。巻き戻しを押し、再生を押した。
画面が明るくなり、女の人がマイクを持って片手で手を振っている。
・・・・これか。
『皆ぁ!!今日は来てくれてありがとうーー!!一生懸命歌うから、最後までお付き合いお願いしますねーー!!!』
・・・ん?
「ねぇ。コレ違うでしょ。」
花村がビシっと言った。
「あー悪ぃっ!コレ昨日のライブのDVD!!」
3人共それを聞いて引いた。
「これこれ!」
今度こそは・・・そう思い見た。
アナウンサーらしき男の人が真ん中に座っている。
『さぁ。今日も始まりました。クイズ☆コタエマショー!!今日のゲストは、可愛さと頭の良さはズバ抜け!!女子中学生、赤瀬愛さんでーす!!』
男アナウンサーがハイテンションで仕切っている。
そこに登場したのが・・・・。
「こいつ!一軸椿っ!!」
俺は、思わず叫んでいた。
「この子が?」花村も口を開いた
「この子、はんとむで見た子だ」
瀬山も同じ事言っていた。
Phantomだが。
『赤瀬さんは、3番にいってもらいます。それでは、早速はじめたいと思います。
第一問。徳川「ピンポンっ!!」・・・え・・・。あ。赤瀬さん。』
『「問題は、徳川家の中で生類憐みの令を出したのは誰か。だ。答えは徳川綱吉。」
ピンポンピンポーン!!すごいですね。予想以上です。』
「すごいよね。これ。あたしも見てたけどズルしてるわけじゃないんだよね。」
「私も、この頭脳ほしーーーーーい!!」
それからも、一軸は問題の最初の3文字、多くて5文字で問題を答え、全問正解になった。
『はい。それでは今回トップの赤瀬さんには最後に3分自由に使える時間が与えられます。この3分間は何かの紹介でもよし、自分の紹介でもよし、自由にお使いください。』
アナウンサーが言った瞬間。一軸は一歩前に出た。
『「私は人を探している。」へぇ。どんな人ですか?「そうだな。」』
そう言った瞬間、一軸の手から火が出て、アナウンサーの男は燃えていた。
『「こんな力を持っている人ですかね。」ぎゃぁぎゃぁ!!!ちょっと!やめて!何で、僕が!!「お前、昨日人を殺しているだろう。詳しく話せば・・・・」』
そういった瞬間、画面が少しお待ちください。の画面に切り替わり
4人が硬直していた。
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