Phantom

□第七章 飛び降り地獄と切り裂き地獄
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「ば・・・バイバイッ!」
そういって花村も飛ぶ。
「じゃーーねーー」
瀬山も。
残るは、1人だけ。
「うひゃあ。高けぇ・・・」
怯えている時間は無い。
残り7秒。
なのにもたつく自分がいる。
ヤダ。死にたくない。
けど、残っても死ぬだけかも。
そう考えると足が震えて・・・。
5秒・・・。
お願い・・・・誰か助けて・・・
まじで怖い・・・死にたくない。
何も出来ずにいる自分もやだ。
空は椿さんを守ったのに・・・。
花村は必死に瀬山を慰められるし。
瀬山だって俺の知らない間に
こっち来て戦ってたっていってたし・・・。
何も出来ないの俺だけじゃん?
3秒・・・。
誰でもいいから。お願い・・・。
2秒・・・。
落ちた皆を救えるような・・・。
1秒・・・。
力を・・・・。

ポーーン

扉が開いた。思っていた通り。
みさきだった。
前と違ったのは、両手に
ノコギリみたいな刃物を持っていて、
にたりと奇妙な笑みを浮かべていた事。
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