短編小説
□新たな始まり
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「はぁ…緊張する――…」
新しい生活への期待と不安のこもった溜息をもらしながら真新しいスーツに袖を通す。
今日は大学の入学式。
昨夜は緊張であまり眠れなかった…。
髪にブラシを入れ、顔には軽く化粧をする。
大学生なったんだから化粧くらいしたらって、あやねちゃんが私に似合うと選んでくれた化粧品。
そう思うとちょっと勇気がでる。
「おはよう、お母さん」
「おはよう、爽子。あら、朝からそんな疲れた顔して。今日一緒に行くんでしょ?そんな顔じゃ驚かれるわよ(笑)」
―― ドキッ!!
そう…実は――――…
ピンポーン
「噂をすればじゃない!気をつけて行ってらっしゃい。」
「い、行ってきます…!」
ガチャ…とドアを開けるとなんとそこにいるのは…
「おはよう!爽子!」
「ぉおお、おはよう!しょ…翔太くん!」
わぁ…爽やかな笑顔…
しかもスーツ姿が似合っててドキドキする……
「もう出られる?」
「う、うん!カバン取ってくる!」
――なんで大学の入学式の朝迎えに来てもらってるかって?
それは……/////
@付き合ってる
A同じ大学
だからなのです――…!!
そんな感じで高校の時とは違う、新しい生活がスタートしました。
すみません、かなり前置きっぽいです。
今後はこの話の設定をベースにしていきます。
'08.11.16加筆修正