00 短編

□8話 無垢なる歪み
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ティエリアが女装した



「あんた、やっぱり女だったのか?」
「貴様はバカか」
ティエリアがライルを睨みつける
「その顔で恐い顔しちゃダメだよ。せっかくの美人が台無しだよ」
「アレルヤ・ハプティズム……貴様も一度痛い目にあってみるか?」
今度はアレルヤを睨みつけるティエリア
「それは遠慮するよ。刹那はどう思う?」
「……ティエリア、美人だ」
『………………』
「刹那、こういうのがいいのか?」
「男がこんな格好して気持ち悪くないのか?」
「ティエリアは似合う」
「刹那……」
ティエリアが微笑みながら俺の頭を撫でてくれた
「刹那が褒めてくれるんなら俺もやるかなー」
「僕も考えてみよう」
「……お前たちはやめろ」
『なんで!?』
「ライルは気持ち悪い」
「ぐ……」
「アレルヤは、そんなに筋肉ある女がいてたまるか」
「うぅ……」
……まずいことを言ってしまっただろうか?
ライルとアレルヤが落ち込んでいる
「あいつらのことは気にしなくていい。それよりも俺のエスコート頼むぞ、刹那」
「……俺はバックアップに回るんだ。エスコートはしない。女より背が低い男だと思われたくないからな」
ティエリアが差し出してきた手をとって俺たちは目的地に向かった



END
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