00 短編

□Happy birthday12.9
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「……何故君がいる」
「Zzz……」
朝起きると俺のベッドに



刹那が一緒に寝ていた



「おい、刹那。何故ここにいる。というか鍵はどうした」
「……うるさい……まだ眠い」
「状況を説明しろ」
「ハロに開けてもらった」
そう言われてみれば腕にはスリープモード中のハロを抱きしめている
「……朝食の時間か。行くぞ」
「お、おい」
刹那に引きずられるように食堂に向かった

「あっ!おはよう。刹那、ティエリア」
「アレルヤ。おはよう」
「ああ」
「ロックオンが騒いでたよ?刹那とハロがいなくて誘拐されたって」
「勝手に騒がせておけ」
呆れたように言いながら刹那は俺と自分の分の食事を持ってきてくれた
珍しい
一体、今日はどうしたんだ?
「刹那、具合でも悪いのか?」
「?まったく問題ないが?」
「……そうか」
さすがに失礼か
「せーつーなー!!」
「……騒がしい」
「刹那、無事か!?」
「うるさいぞ、ロックオン。朝から騒ぐな」
「朝起こしに行ったら刹那もハロもいないんだ。刹那は可愛いから誘拐されたんじゃないかって気が気じゃなかったんだぞ」
「トレミー内で誰が誘拐するというんだ」
正論だ
少し考えればわかることだろう
「刹那のことでは余裕なんかなくなるんだよ。それで、朝に弱い刹那が朝っぱらからどこ行ってたんだ?エクシアのとこか?」
「朝からじゃない。昨夜からティエリアのところにいた」
『は?』
俺だけじゃなく、ロックオンもアレルヤも固まった
「そのまま朝まで寝ていた」
「……夜から来ていたのか?」
「ああ」
「何故起こさない」
「寝ていたから」
「用があったんじゃなかったのか?」
「一緒に寝るだけだから起こさなくても問題ない」
……一緒に寝る?
何を言いたいのかわからないのだが
「せ、せつなー!!俺よりこのツンツンがいいのかよ」
「ツンツンとは誰のことを言っている。ロックオン・ストラトス」
「……君のことだと思うよ、ティエリア」
「そんなことより、ティエリア朝食が冷める」
「あ、ああ」
そんなことか?
「あーん」
『…………』
またしても3人同時に固まった
「早く口を開けろ」
「いや、せっちゃん?」
「なんだ?ロックオン。その呼び方はやめろ」
「何してんだ?」
「ティエリアにスープを飲ませようとしているが?」
「ティエリア、怪我でもしてるっけ?」
「しているのか?」
「していない」
「ああ、そうか。忘れていた」
今度はなんだ
「ちょ、刹那!!」
刹那は一度立ち上がり、俺の膝に座ってきた
「膝に抱っこしてもらって食べさせるんだったな」
『一体何の話だ!?』
まったく会話が噛み合わない
「何って……今日はティエリアの誕生日だろ?」
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