復活 短編

□携帯
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「雲雀さん呼びましたか?」
「いらっしゃい、綱吉」
草壁さんに雲雀さんが俺のこと探してるって聞いて応接室を訪ねた
「どうしたんですか?もうすぐ授業も始まるのに」
「授業が始まるって言ってもどうせ寝てるでしょ?」
「そんな、決めつけないでくださいよ〜」
クスクスって笑われてムッとして返すとまた笑われて
「じゃあ眠らないんだね?」
「……眠らない、とはいいきれないですが……」
正直自信なくて声が小さくなって
最後の方雲雀さんに聞こえたか微妙かも
「ほら、やっぱり寝るんでしょ?」
「う゛〜」
「それに、綱吉は僕よりも授業の方が大事なの?」
「まさか!!俺に雲雀さんより大事なものなんてない、です……」
無意識のうちに叫んでしまったけど……なんか今俺すっごく恥ずかしいこと言ってないか!?
「綱吉」
「わわっ!!」
恥ずかしくて顔を隠していたら後ろから雲雀さんの腕に抱き締められた
「可愛い。綱吉のその純粋な所好きだよ」
好きって言われた
「顔赤いよ」
「だって、雲雀さんが好きって言うから」
「いつも言ってるでしょ?」
いつも言ってくれるけど嬉しいんだもん
わかってるくせに
「雲雀さん、意地悪です」
「綱吉の反応が面白いんだよ」
「む〜……それより何か用があったんですよね?」
「ああ、そうだった。これを渡したかったんだよ」
俺の手に一台の携帯が乗せられた
「これは?」
「綱吉のものだよ。因みに僕のと色違い」
「俺の?」
「これでいつでも連絡とれるでしょ?君、夜とか寂しいんじゃないの?」
「何で、知ってるんですか」
「綱吉のことだからね」
頭を撫でてくれる雲雀さん
確かに携帯があれば寂しいときいつでも声聞くことができるけど
「でも、俺お金……」
「綱吉はそういうこと気にしなくていいんだよ」
「でも……」
「いいから。僕もいつでも綱吉と話したいんだよ」
「雲雀さん……」
「いつでもかけていいからね」
「はい!!」
「ただし、登録は僕の番号だけだよ」
「もちろんです!!」
どうしよう、俺本当に雲雀さん好きだ
「ふふ。今日は僕が許すからさぼっちゃおうか」
「はい。俺も雲雀さんと一緒にいたいです」
素直な気持ちを伝えたらおでこにキスをしてくれた
「雲雀さん、大好きです」
「僕もだよ」
 

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