00 短編

□Happy birthday12.9
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「たん、じょうび?」
そう言われてみればそうだが……
誕生日と何の関係があるんだ
「ロックオンの誕生日の時に祝い方を教えてもらったんだ。合っているか?」
元凶はあなたですか、ロックオン・ストラトス!!
「へ?俺?」
「……因みに、どのように教わったんだい?」
「まず朝は一緒に起きて、ご飯は食べさせてやる。そして一日中膝の上に座って過ごす。買い物に出るときは手を繋いで離れてはいけない。昼寝の時は膝枕。ケーキにロウソクを年の数だけさして祝って食べる。風呂に一緒に入って洗ってやって、夜は一緒に寝る」
『………………』
「ちょっ、ティエリアにアレルヤ。そんな冷たい目で俺を見るな」
「ああ、大事なことを忘れていた。おはようのキスがまだだったな」
キ、キスだと!?
「おはようとおやすみのキスと1時間ごとにキスをするんだったか?」
「せ、刹那さん?そろそろ黙ろうかー」
「???間違っていたか?」
「いや、俺の命の危機なんだ」
『……ロックオン・ストラトス』
「ティ、ティエリア?アレルヤ?なんか黒いオーラが見えてんのは俺の気のせいか?」
「あなたはガンダムマイスターにふさわしくない。万死に値する!!」
「このニヒル野郎!!何教えていやがる!!」
「……ハレルヤか」
「そういうことは俺様が教えてやるつもりだったんだよ!!」
「貴様も大差ないじゃないか!!」
「あ゛!?大差大ありだろ!!俺がいい思いできるだろーが!!」
「話がズレていないか!?」
―くいっ
服が引っ張られたので振り向くと刹那が俺の服を掴んでいた
心なしか不安げな顔を浮かべている
「祝い方、間違っていたか?……すまない、誰かの誕生日を祝うのはティエリアで2人目なんだ。俺が悪いからロックオンは怒らないでやってくれ」
「刹那……いや、多少違うが間違っているわけじゃない。俺は祝ってもらって嬉しく思っている」
「そうか……よかった……」
刹那は安心したように微笑んだ
「……ありがとうな、刹那」
「ん……」
癖っ毛の頭を撫でてやる
あの変態はアレルヤ……いや、ハレルヤに任せておくとして……
「刹那、買い物に付き合ってくれるんだろ?」
「それはいいが……地上は嫌いじゃないのか?」
「構わない」
君と一緒なら……



END
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