00 短編

□20話 アニュー・リターン
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眠れないであろう刹那にホットミルクに少量の睡眠薬を混ぜて飲ませた
「……どうにか寝たね」
「ああ」
アレルヤは子供にするように刹那のお腹をトントンと叩いてやり、俺は刹那の髪をそっと撫でてやる
かつて、彼が刹那にしていたように
……まぁ、あの人なら睡眠薬など使わずとも刹那を寝かしつけられるだろうが
「……本当、なんでロックオンがいないんだろ」
アレルヤがいうロックオンはもちろんニール・ディランディのことだ
彼が居なくなった原因を作ってしまったのは俺だ
もちろん、アレルヤが俺を攻めるために言っているわけじゃないのはわかっているが……刹那から彼を奪ってしまったのは俺だ
「……刹那?」
1人で悶々と考えていると刹那の手が俺の手を握った
「起きているのか?」
「……寝てる。無意識みたいだね」
「……そうか」



刹那、俺たちがいる



1人で抱え込むな
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