復活 長編

□ドン・ボンゴレ
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《ツナside》
「綱吉くん、いい加減こんな人と別れて僕にしなさい」
「てめー何言ってんだよ!!十代目を一番お慕いしているのは俺だ」
「うるさい。咬み殺すよ」
「はは。ツナはモテモテだな」
俺の仕事部屋に守護者の雲雀恭弥(俺の恋人で元風紀委員長)、六道骸(変態)、獄寺隼人(自称俺の右腕)、山本武(野球バカ)、そしてリボーン(元家庭教師)が集まっていた
「……ねぇ、俺が今何してるかわかる?」
「「僕へのラブレター書いてるんでしょ」」
「「仕事(です)」」
「隼人と武正解。恭弥と骸は寝言は寝て言え」
「昔は僕のこと見るたびに怯えてて可愛かったのにな。今でもかわいいけど…反論なんて知らなかったのに」
「誰かのせいで綱吉くんがひねくれてしまったじゃないですか」
「……僕のせいだっていうの?」
「他に誰がいますか?」
「てめーら十代目のこと悪く言うんじゃねー!!」
「ツナは昔からかわいいよな〜」
「大体君たちがしっかりしないから」
「あなたが言いますか」
《バンッ》
机を叩くと4人とも言い争いをやめて僕を見る
「「「「…………」」」」
「なんで俺がこんなに仕事かかってるかわかる?みんなが報告書をちゃんと書いてくれたら僕だってとっくに終わってるんだよ?ね、リボーン」
「そうだな」
俺の机の横で控えているリボーンが同意した
「まず、隼人」
「はい!!」
「いらないこと書きすぎでどこが重要かわからない。俺のその日の様子とかいらないからね」
「は、はい…」
俺に怒られて隼人が落ち込んでうなだれた
「ははっ。獄寺怒られてる」
「うるせー!!」
「武はその逆だよ。簡潔すぎる」
「えーそんなことないと思うんだけどな」
「小学生でもないんだから1行“組織を潰した”だけで終わらないで。全然わかんない」
「え〜」
「クフフ。彼のない脳みそではそれが限界でしょう」
「そういう骸は論外。全然話にならない」
「なっ、綱吉くん何故ですか!?」
「これのどこが報告書なのかな〜?」
にっこり笑いながら俺がヒラヒラしている紙は骸の報告書もとい俺に宛てた愛の言葉がぎっしりと書いてある紙だった
「僕は?」
「恭弥は1番わかりやすいね。さすが元風紀委員長」
「まぁね」
僕に褒められて満足そうに笑っている
「でもいつもいつも同じ感想はいらない。“もっと咬み殺しがいがある奴よこせ”って俺に文句言ってるの?」
「弱すぎて咬み殺しなさすぎだからね」
「それと1人で行動しないでっていつも言ってるよね?どうしてきいてくれないのかな?」
「群れるのは嫌。それに足手まとい」
「恭弥が1人で全部潰しちゃうから部下が仕事ないって言ってて。しょうがないから昨日だってお掃除してもらっちゃったんだよ」
「……したっぱの分際で僕の綱吉と話すなんていい度胸だね。咬み殺す」
「恭弥!!」
「何を言っているんですか!!」
「骸…」
「綱吉くんは僕の綱吉くんです」
言い切ったよ、こいつ
そうだよね…期待した僕が悪かった…
「ふざけるな。綱吉は俺のだよ」
「てめーらがふざけるな!!十代目は俺の十代目だ!!」
「ツナは俺のだろ〜?」
「君たちふざけるのも大概に…」
4人の言い合いは止まりそうもない
「……リボーン」
笑顔でリボーンを見る
「ああ…」
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