復活 長編
□約束
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“輪廻”
迷いの世界で生死を繰り返すこと、流転、転生
それは人間誰にでもあること
僕が他の奴と違うのはただ前世の記憶をもっているということ
−in骸room
「っつ!!綱吉くん!!」
飛び起きてそれが夢だと気づく
冷や汗が酷い
夢だとわかっていても安心できない
そのまま部屋を飛び出していた
生まれ変わっても生まれ変わっても僕は綱吉くんの側に生まれ変わります
それは僕だけじゃない
ムカつきますが雲雀恭弥を初めとする守護者たち、更にプリーモさんやそこのバカ、キャバッローネ
生まれ変わっても離れることはありません
そして
綱吉くんの相手も変わらない
今見た夢は前世の夢でした
綱吉くんを雲雀恭弥から奪うために僕は前世で雲雀恭弥を殺しました
それなのに綱吉くんはあとを追って自殺しました
あの時の孤独感
もう味わいたくない
……その前の世では綱吉くんを監禁しました
結果綱吉くんの心が壊れてしまいました
その前は綱吉くんを奪おうとして雲雀に殺さました
つまりどうしても僕と綱吉くんが結ばれることはないようです
……現世の十年前にはまだ雲雀のことを恐がり付き合ってすらいませんでした(雲雀の方は思いを寄せていたようですが)
始めは綱吉くんの体を乗り移り最終的に殺そうとしていると思わせていました
一番初めの世のように……
手に入れられなくて
でも手に入れたくて
僕は綱吉くんを殺めました(この時も怒り狂った雲雀に殺されましたが)
そして後悔しました
どうして愛おしい人を自分で殺めてしまったのか
自分で自分を呪いました
そのせいですかね
僕に前世の記憶が残っているのは
忘れてはならないことだから…
そして現世の十年前僕はボンゴレ十代目候補である綱吉くんを殺すために綱吉くんの前に現れました
もちろん殺すつもりなどありませんでしたが
それ以外に近づく理由がなかったので
あわよくばまだ雲雀と付き合っていない綱吉くんを自分のものにしようと…
そしてそのためにも先に雲雀を始末しようと…
結果的にこれがきっかけで2人は付き合うことになってしまたのですが
そんな騒動から少したった頃もう1人のボンゴレ十代目候補と綱吉くんがリングをかけて戦うことになりました
綱吉くんだけでなく守護者たちも
その時僕も守護者の1人に選ばれました
あんなに酷いことしたんですけど
リング戦の時は急だったので僕が戦いましたが
落ち着きだしての最初はやはり皆さん僕がファミリーに入るの反対だったようです
当たり前です
あんなに酷いことをした僕を快くいれようとする方がおかしいです
……綱吉くんのことなんですけどね
僕のことを一番に受け入れてくれたのは綱吉くんでした
そして
僕に約束をくれました