復活 長編

□約束
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「綱吉?」
「ん?」
「綱吉ももう寝な。そいつは床にでも転がしとけばいいよ」
「あれ?寝てもいいの?」
「そのかわり明日の夜覚悟してなよ」
「うにゃ〜やっぱり?骸はここで寝せてあげよ。今日俺、恭弥のお部屋に泊まるから」
「ん?やっぱり今日ヤリたいの?」
「なんでそうなるの」
骸の頭を膝の上からそっと枕に乗せようとしたけどしっかり腰に腕を回されていて動かない
「しょうがないな。今日はこのままだね。恭弥、何かかけるものとってあげて」
「……咬み殺していい?」
「ダ〜メ……って、骸。起きてるよね」
腰からお尻にかけて妖しく撫でてくる骸
「痛いですよ。綱吉くん」
その手をつねってやった
「訂正。咬み殺すよ」
「まったく。小さい男ですね、これ位で」
「骸、寝てなかったの」
「綱吉くんの膝は柔らかくて気持ちよくて寝てしまいそうだったのですが、そこの人がうるさくてうるさくて。さぁ綱吉くん。僕の部屋に行きましょう。今度は僕が気持ちよくてしてさしあげます」
「黙れ変態」
骸は……もう大丈夫みたいだね
これは空元気じゃない
すっきりしたみたい
今までの辛さを全て癒してあげることは無理だけど
少しでも気が楽になってくれたんなら
よかった
変態節も絶好調だしね
しかし……
まだ続けるのかなこの2人
「俺、眠いな〜?」
笑顔で2人を見て言ってやったけど
「そもそもちょっとくらい綱吉くんの恋人だからって」
「ちょっとって日本語の使い方おかしいんじゃない?」
「ここはイタリアなので関係ありません」
「バカじゃない。そんな融通きかないよ」
……聞いてないよ
そう、わかったよ
2人はその気なんだね
内線をかけた
『どうした、ツナ』
「リボーン、夜中にごめんね」
『悪いと思ってねーだろ』
「だってうるさいんだもん!!俺眠いのに。ね、リボーンお願い」
「……ツナの頼みじゃしょーがねーな。今から行く」
「ありがとうリボーン!!大好き〜!!」
「綱吉くん!!今僕に愛の告白してくれましたか!?」
「そんなわけないでしょ!!自分のいいように解釈するな」
うるさいよ〜
「お前らうるせーぞ」
リボーン、ナイス
サイレンサーがついた銃で2人の体ギリギリを狙って撃った
銃声聞こえたらみんな集まってきて余計に喧嘩が拡大しちゃうもんね
2つほど穴あいたけど明日2人に直させよう
……ダメだ。もっと酷いことになる
隼人や武に任せてもなぁ……
ランボは怪我しちゃ危ないし、ディーノさんは部下がいなきゃ何しでかすかわかんないし
やっぱりリボーンしかいないね
「……ツナ、また俺の仕事を増やそうとしてるな」
あっばれちゃった
「骸、戻ってさっさと寝ろ。明日も仕事あるんだからな」
「今日帰ってきたというのに」
「当たり前だろ。ツナだって明日報告書出せって言ってただろ」
「そうでしたね。長期間離れていた間に秘めていた思いを残らずまとめて」
「秘めてねーだろ」
「ラブレターは受け付けません」
「では綱吉くんおやすみのキスを…」
「「さっさと戻れ」」
骸にトンファーと銃を押しつけた恭弥とリボーン
流石だね
「まったく短気な方々ですね。それでは綱吉くん明日まで寂しいでしょうが我慢して下さい。おやすみなさい」
「おやすみ」
やっとだよ
「ツナ、お前誰彼構わず大好きとか言うな。ドッキリするだろ」
「本当だよ。僕以外の人に言ったらダメだよ」
だって…大概“大好き”って言ったらみんなデレデレなんだもん
それに
「みんな好きだけど愛してるのは恭弥だけだよ」
「綱吉」
「……勝手にやってくれ」
リボーン出て行っちゃった
「今日はやっぱり寝せてあげないよ」
恭弥に後ろから抱きしめられる
「……うん」
今日は恭弥と一つになりたい
素直にキスを受け入れると恭弥にベッドに押し倒されて…



やっぱり俺には恭弥がいない世界なんて考えられないよ
他の誰でもない
恭弥だけ……
何度生まれ変わっても……
現世では俺はマフィア
いつも死と隣り合わせ
恭弥ならその辺の奴らに殺されたりしないしそんなこと俺がさせない
俺だってその辺の奴らに殺されたりしない
でも……やっぱり怖いよ
いつかそんな日がくるのかと思うと……
来世で会えるからといって
失いたくない
ずっと恭弥といたい
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