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□未完成な計画
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2人は「今日も」一緒だった。
「彰君、今日も暇だね〜」
目の大きい少年が言った。
「いや、優、今は『部活中』だから決して『暇』ではないよ。・・・暇だけど・・・・・・」
メガネの少年が言った。
「やっぱ?やっぱそうじゃん?」
『優』と呼ばれた少年はメガネをかけた少年に言った。
「暇じゃん?」
すると『彰』と呼ばれた少年は優の方を向いて
「お前しつこいよ。そんなに暇なら帰る?」
と言った。
「いっ・・・いやっ、そんな・・・怒らなくても・・・」
「怒ってない!」
「ごめんない・・・・」
『優』と呼ばれた少年の名前は『浅田 優」。
『彰』と呼ばれた少年の名前は『林 彰』。
2人は幼稚園頃からの幼馴染である。
今まで特に何の理由も無く、ただなんとなく付き合ってきた。
「あっ、そういえばさ〜。明日から3連休じゃん?遊ぼうよ〜暇だよ〜」
優が言った。
「あぁ、いいね。どこで?」
「えっ・・・どうする?行く場所ないね、俺等」
「うーん・・・・あっ、じゃぁ、数ヶ月ぶりに優の家行く」
「えっ?まぁ、いいけど・・・・」
そんなこんなで休日の予定が決まった。