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□ドア(仮)
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ドンドンとドアを叩く音がする。
自分は怖くて震えた。

「開けてみようか」
そう思い、ドアノブを掴んだ。
しかし、開ける事は出来なかった。

「怖い怖い。どうしようか。携帯で助けを呼ぼうか」
そう思いながら携帯を開いた。
そして誰かに電話をかけようとした。
しかし、通話が出来ない。
「何故だ!」
自分は怒った。
ドアはドンドンと叩かれている。

「携帯は圏外ではないのに・・・!メールはどうだ」
そういいながら友人にメールを打った。送信。
しかしメールは『お届け出来ませんでした』といって送信されなかった。「何故だ!」
自分は怒った。
ドアはドンドンと叩かれている。

すると携帯はメールを受信した。
『ユウキさんのブログが更新されました...』
「受信は出来るのか・・・ユウキがブログ更新か。もしかしたら・・・」そう思い、メールに書いてあったブログのURLをクリックしてみた。
するとインターネットに繋がり、ブログが表示された。
「やった!インターネットは使えるんだな。コメントで助けを求めるか」そしてコメント欄に
『緊急!ヤバい!助けてくれ!怖い!』
と書き、書込むボタンをクリックした。すると真っ白な画面が表示された。
「キチンと投稿されただろうか」
戻るを押しブログに戻りコメント欄を見たが自分のコメントは投稿されていなかった。
「失敗か」
また同じ文を書き、投稿するも駄目だった。
内容がいけないと、当たり障りのない文を投稿したが駄目だった。
「何故だ!」
自分は怒った。
ドアはドンドンと叩かれている。

コメントが駄目ならと、私書箱からメールした。掲示板に書込んでみた。ユウキ以外の友人のブログでも同じ事をした。
藁にもすがる思いで匿名掲示板に書込んでみた。しかし必ず真っ白な画面が表示された。
「何故だ!」
自分は怒った。もう何度目だろうか。
ドアはドンドンと叩かれている。


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