メロン生地
□夏のおくりもの
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「それじゃあボクは帰りますね。用事も終わりましたから」
「…もしかして一人で来て一人で帰るのか?」
「はい、そうですけど…?それがどうかしたんですか?」
急に険しい表情になったレッドを見て、イエローが聞き返す。
レッドは軽くため息をつくといつもの表情で言った。
「今日はこのまま泊まっていけよ」
「……え…ええぇえぇぇえぇっ!?///」
イエローは今いる場所と時間を忘れて思いっきり叫んだ。
もちろん顔は真っ赤っ赤☆
ちなみに場所は声のよく響く外で、時間帯は皆寝静まって静寂に包まれている真夜中。
近所迷惑この上ないですね。
まあ、悪いのは全部、ある意味爆弾発言を普通にかましたレッドさん☆(ぇ
「レ、レレレレレレッドさん!?」
「しーっ!少し落ち着けよイエロー。声大きい」
「す、すみません…///でも…あの…」
「こんな夜遅くに女の子が一人で出歩くなんて危ないだろ?行きは何事もなかったから良かったものの……」
「…ごめんなさい…」
「今からトキワに帰るとなると時間がかかるからさ。今日はうちに泊まっていきなよ」
そういう意味ですか……。
ちょっとした自分の勘違いに恥ずかしくなったイエローだが、それと同時に申し訳ないとも思った。
決して責める口調ではなかったが、レッドは自分を心配して言ってくれたのだ。
これからはもう少し年頃の女だっていう自覚を持とう!
そう決意するイエローだった。
誤解が解けたところで…
「そうさせてもらいますね。お邪魔します!」
「ああ、どうぞ」
ドアを開けて二人は話しながら家の中へと入っていった。
その様子を見ていたのは空に輝いている星と月だけ……かもしれない………と言うのは嘘だけれど…(?)
余談だが、レッドの家の明かりはそれから十分後くらいに全て消えたとさ。
〜end…?〜
→あとがき