べたべた生地

□クリスマスの本音 ★
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「大丈夫?大輔くん。寒くない?」

「え?べ、別に‥‥」


そう答えた大輔の頬が赤いのは決して寒さからでは無いのだが、タケルはそれを強がり と判断したらしい。

−−むしろ、熱いくらい…−−

声には出さない言葉。

こんな事を言うのは自分のキャラじゃない。

それ以前に音にしてしまったらこの身が無事でいられるかどうか……;;

何かと勘の鋭いコイツは含まれた意味を察するに違いない。

など、思考の海に沈みかけた意識は不意に、繋がれた手に込められた力によって現実に引き戻された。

そこから与えられる熱をまた感じてしまい、体中がどんどん火照ってゆく……。

相手に気づかれないようにチラリと視線を向ければ、普段と変わりない様子が見て取れる。


−…なんだよそっちから連れ出しといて!何かしゃべりやがれ!!


横目にだが、チラリからジトっとタケルを凝視してしまっていることに本人は気がついていないだろう。

しかし急に居心地の悪さを感じ視線を落とすと、今まで必死に見ないようにしてきた繋がりを直視してしまい、、、

雪原のど真ん中にいるにも関わらず、大輔の体温は常夏へと移動していくかのように上昇していった。





 
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