ピザはいかがですか〜
□罰ゲームの見返りは、(仮)
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「あ……ありえねーーーッ!!!」
握った拳には力が入り、金の瞳はこれでもかと言えるくらい驚愕に大きく見開かれている。
すぐ側で冒頭の叫び声を聞いたシルバーはキーンと鳴り響く耳とぐわんぐわん揺れる頭を抑えながら、
「うるさい」
と未だに何やら呟き続けるその頭に、力いっぱい拳を振り下ろした。
*罰ゲームの見返りは、*
今日の天気は快晴。
空には雲一つ無く、青々と澄み渡っていた。
そんな空を見上げながら不良‥基、学校一の問題児であるゴールドは暢気にも大口を開けて欠伸を漏らした。
もちろんここ、学園もの定番の屋上で。
ちなみに今は授業中である。
にも関わらず何故ゴールドが屋上にいるのかと問えば……
ゴールドがどうしようもない問題児だからにあり。
…つまりはサボりだ。
「ふぁ‥ふぁあ〜〜〜ぁ‥‥」
何ともやる気のなさ200%な欠伸を青空に放つ。
眠たそうに細められた目の縁には涙が溜まっていた。
そしてまた、晴天な空へ向けて一言。
「‥‥‥‥ヒマだ‥。」
真面目に必死で授業を受けている者に対して、何とも失礼な一言だ。