メロン生地
□痴話喧嘩の原因は?(仮)
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部屋に足を踏み入れた途端、イエローは後悔した。
何故こんなタイミングで来てしまったのだろうと、自分を呪いたくなるほどに。
……………
な、何だろう…
このものすごく重たい場の空気は……;;
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…一応、住所の確認をしてみよう。
もしかしたら来る途中で道筋を間違えてしまったのかもしれない。
慣れた道のりとはいえ、やはりどこかで……と記憶を思い返してみるも、やっぱりいつもの通い慣れた道を自分は気分上々で歩いてきたわけで、、、
記憶の中で間違いは見つけられなかった。
結果、
この場所はいつも通りの自分の目的地…マサラタウンのレッドさん宅、だと思うのだけれど………
「フフフ…どうせ僕なんて……あぁ、汚してしまうよ……クックック…」
ブツブツ‥‥‥
「…ああするしかなかったんだ……チクショー…オレなんてこんなちっぽけな物体なんだよ………どうせよぉ…」
ブツブツ‥‥‥
あっちでブツブツ、こっちでブツブツ。
とある者は机に肘をつきながら黒い影を漂わすような冷笑を浮かべていて、
またある者は決して広いとは言い難くも(ほっとけ!by家主)、そこそこの部屋のすみっこで蹲(うずくま)り 部屋の中に雨を降らせそうなくらいどよんとした暗雲を作っていた。
扉を開けた途端に飛び込んできた光景にイエローは思わず後ずさり、頬が引きつるのを感じた。
それこそ、冒頭の文にこう付け足したい。
(…これを見なかった事にして踵を返し、今すぐにここから逃げ出したい……汗)
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