ながなが生地

□黄昏の時
2ページ/3ページ


それに共鳴するかのようにデジヴァイスが音を発し、画面は一点を光差し 何かに反応していた。

太一はデジヴァイスを握りしめ、反応を示す方向へと走りだした。



太一の突然の行動に、ヤマトはしばし呆然と後ろ姿を見送ってしまい、、、

気づいた時にはもう太一の姿は見えなくなっており、ヤマトは慌ててその後を追うのだった。




















−−−確かに聞こえた"声"−−−




きっと、いや絶対、時が止まっているというこの異変に関係している。



そう告げる自分のカンを信じて、ただがむしゃらに走る太一。




少しでも早くその場所へ行かないといけないんだ。




オレが聞いたあの"声"は、確かにそう言ったから‥‥‥





















ヤマトは見えなくなった太一の後を追いながら、公園にある物や人の様子を見てやはり時間は止まっているのか…と思わざるを得なかった。

まるで写真、人形や模型を見ているかのように全てが止まっていて、ピクリとも動きそうになかった。



そんな作り物の公園の中で、ヤマトは走る速度を速めた。







.Next time.




 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ