ながなが生地
□黄昏の時
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それに共鳴するかのようにデジヴァイスが音を発し、画面は一点を光差し 何かに反応していた。
太一はデジヴァイスを握りしめ、反応を示す方向へと走りだした。
太一の突然の行動に、ヤマトはしばし呆然と後ろ姿を見送ってしまい、、、
気づいた時にはもう太一の姿は見えなくなっており、ヤマトは慌ててその後を追うのだった。
−−−確かに聞こえた"声"−−−
きっと、いや絶対、時が止まっているというこの異変に関係している。
そう告げる自分のカンを信じて、ただがむしゃらに走る太一。
少しでも早くその場所へ行かないといけないんだ。
オレが聞いたあの"声"は、確かにそう言ったから‥‥‥
ヤマトは見えなくなった太一の後を追いながら、公園にある物や人の様子を見てやはり時間は止まっているのか…と思わざるを得なかった。
まるで写真、人形や模型を見ているかのように全てが止まっていて、ピクリとも動きそうになかった。
そんな作り物の公園の中で、ヤマトは走る速度を速めた。
.Next time.