ながなが生地
□導きの声
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輝二はその眩い光に思わず目を伏せ、手で覆ってしまった。
だから止めることが出来なかった。
拓也を………
「聞こえる、ここから… 行かなきゃ‥この向こうに… オレにしか、助けられないんだったら……」
拓也が扉に触れるとその光はより一層輝きを増し、扉はスッと開き、拓也はその扉の向こうへと入っていった。
拓也が入ったあと扉は再び閉じられ、音もなく消えていった。
辺りは静寂に包まれ、先程まで不思議な扉が現れ、拓也がいたはずの場所はまるで何事も無かったかのように木々が続けていた。
そして、輝二と輝一は確かに聞いた。
不思議な言葉を…
{扉は開かれた… もうすぐそろう…炎をその身に宿す、勇気を持った子供達が‥‥次元の壁をこえて……}
その声が拓也に聞こえていたものだと、二人は妙なくらい確信するのだった。
.Next time.
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