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□お題
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「明後日にはもう卒業だなー」

「ちょっとお!それ言わない約束だって言ったじゃないですかあ!」

「言ったか?」

「絶対言った!」


この日まではなんだか余裕がある気がしてたけどさすがに卒業なんだと実感してしまう。
利央は俺が卒業するのが嫌らしくて卒業式の存在すら忘れようとしてるみたいだ(無理な話しだけど)
それでも確実に卒業する日に近付いてる。
俺だってまだ学生生活やってたい。
だからってどうにも出来ないから大人しく過ぎていく日を利央と過ごしてる。
どうせ、俺は泣きなんてしなくて笑って卒業すんだろうな。
それで次の日に初めて実感してほうけてるんだと思う。


「りおー。」

「?なに…」

「卒業しても恋人だからな。暇があれば合いに行くし電話もする」

「ぅ、うそっ!?準サンがそんなこと言ってくれるなんて…」

「嘘じゃないって」


頬赤らめちゃってかわいいやつ。
たまにこういうこと言うと反応がかわいいんだよな。


「…ホントにさ、ありがとな」

「き、急に改まってどおしたんスか…?準サンにそーゆう風に言われたらなんか照れるんですけど…!」

「べつになんもねーよ」


ただ言いたかっただけ。
中学時代から今まで楽しかったのは野球と利央のおかげだと思うから。


「…準サン」

「なに」

「なんでもない。呼びたいだけ」

「なんだそれ」

「いーじゃん。呼びたいときに呼びたいだけ呼んどこうと思って」


たわいもない会話がなんか楽しくて笑える。

卒業しても、いつまでもこのままで、





一一一一一一
卒業前の話。
結局本番になって準サンは涙ぐめばいいよ。

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