男性A
□第一章.男性Ａ
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(Ｍ･パラダイス)
雨が降っていた。
そういや第一希望の大学落ちた日も雨だったな
……俺、雨男だったっけ？
Ａは自嘲気味に考えて灰色の空を見上げる。
一年前はまさかこんな生活になるなんて思っても見なかった。
俺は今19だ。
だがこれから大学生になる。そう俺は浪人なのだ。
いや、正しく言えば違う。
去年も俺は大学を受け,なんとか滑り止めの三流大学に合格した
しかし実際に大学生になると俺は周りに馴染めないのを言い訳に家に引きこもるようになった。そんなこんなで大学を自主退学
それでもまだ引きこもる俺に対して親は田舎から出て東京に上京するのを提案した。
最初俺はまっぴらだったが
よくよく考えてみると東京には
俺の知らない世界が広がっている。
そんな中で第2のスタートを切るのもよいではないか,と考え
上京を決意し再び三流大学を受験し合格した
そして今日は出発の日。
長年住んでいたこの家ともお別れだ。
……そんな日に雨なんて…俺もついてないな(笑)
いや、今ついてないからこそ後から運命が巡る
上等じゃねえか!!
初めてやるよ!!俺の第2のスタートを
＿