小説
□日常?探検隊T&R!
1ページ/3ページ
「あたし、最近思うんだけどさ」
灯火が掲示板を見つめながら、唐突にそう切り出した。
「…?なにを?」
緑は返事をしつつも、掲示板に視線をやったままだ。
「…あたし達、最近依頼をやってないよね」
多少気落ちした声音で、それでもはっきりそう言った。
が。
「あぁ。なんだ、そんな事?」
「−−…へ?」
緑がさも当然だとでも言いたげな口調に、思いっきり間の抜けた声を出してしまった。
そ、そんなことって…!!
「あたしは真剣に言って…!」
「分かってるよそれくらい。」
思わず文句を言いそうになったが、緑がそれを遮った。
「でもさ、仕方ないんじゃない?僕らもうレベル100だし。
他のメンバー達のレベルも上げなくちゃ。ね?」
緑が言い聞かせるように告げた内容は、ある意味正論だ。
「う……それも、そうだね…」
灯火はそう言ったきり、黙り込んでしまった。その時。
「あ」
いきなり緑が声を上げた。