戯言語

□鏡の中で
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「ねぇねぇ・・・?エッチィことしない?」
「・・・」
「あれ?ダメだったかな?俺?」
畳の上に寝転ぶ”僕”は僕に向かってそういった。
「・・・。一人でやるのに自分に確認とるなんて変な話だろ?」
「だな、かはは!」
零崎は笑った。僕は笑わなかった。

        *
「なんかさ、いーたん相手だとすぐイっちゃってつまんない」
「・・・理不尽だな。零崎。それはお前の我慢の問題だろ?」
「いや、違うよ。っていうか、褒めたんだぜ?お前のこと?」
「・・・いつ?」
「今。『いーたん相手だとすぐイっちゃう』ってさ」
また、かははと零崎が笑った。何が面白いのか分からないけど零崎が楽しいなら良いんだろう・・・と思う。
「それはそれは、分かりずらい褒め言葉だことで」
そういうと、僕の片割れはもう一度「かはは」と笑った。
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